タロット制作部

2010-04-15

201004141830000.jpg昨日はタロット制作部初日でした。

デッキを作りたいというだいそれた野望はないのですが
それでもこれだけタロットをさわったり読んだり教えたりしているので

自分のために別回路でアウトプットしたいという欲求がわいてきて。

ほかの部員さんたちは絵やデザインはプロなので

どしろうとのわたしがいっしょに描いていただけるというのもおこがましかったんですが

そこはまあ補欠部員ということで。

初日はおひつじの新月でしたからぴったりのスタートですね。

そんで初回はワールドから描くというのは決めていました。

太宰治の処女作が「晩年」往年のギャルバン、パパイヤパラノイアのデビュー曲が

「もはやこれまで」というのにとてもあこがれていた。

逆説的であることがなんでこんなに好きなんだろう。

とにかくゴールを決めてそこから逆算して作業をするというやり方(推理小説も最後から読むかも(笑))が自分的にはとてもやりやすいのですね。ひ
とつのわくを決めてその中で遊ぶみたいな。だから初回はワールドである必要がありました。

部長のポさんがそれは太陽月オポジションのやり方なのかもしれないと言ってくださって

すごく納得。それは太陽と月が常にお互いをターゲットにしあっているからだと。太陽は目標で月は感性ですね。

技術が伴わない分はアイディア一発の勝負なのでいろいろと考えていたのですが「もうひとつの蒲田行進曲のクランクアップ風景」と「サージェントペ
パーズのジャケット」にしました。

クランクアップの風景は大団円というイメージにぴったりだと思っていました。そして蒲田行進曲という映画は劇中劇が出てきたりメタフィクション的
印象をとても与える(そもそもクランクアップの記念写真はセットと衣装をそのままにして撮られることが多いため、その時点でメタフィクションです)。その
映画を15年くらい前にウッチャンナンチャンがパロディにしていたもののキャプチャーをベースにして絵を描きました。

たいそうに言うと、多重構造の世界をメタフィクション的視点で見た絵にしたかったんですが。

登場人物がみんな笑っている。わたしの世界観はこうだったんだな。

どんなに暗く重苦しいアートが好きでもご飯食べたら悩みを忘れるおおざっぱさと脳天気さが自分なんだなと思いました。

何も考えずに人間を描いていたけどできあがったーと思って

部長が「登場人物は何人なんですか?」と聞いてこられたので

あらためて数えたら21人!シンクロにびっくり。

もういっちょは死神。これはアインシュタインです。